マクドナルドが不振を極めています。

異物混入による売上不振ばかりがクローズ
アップされています。
しかしそれはひとつのきっかけに過ぎません。

不振の要因はもっと根本的部分にあるとわたしは
思います。

外食産業に携わる者から見たマクドナルド不振
の要因を二回に分けて分析していきたいと思い
ます。

今回はその第一弾です!


■外食産業の商品は料理であるという基本中の
 基本を忘れているマクドナルド


マクドナルドのハンバーガーをおいしくない思う
のはわたしだけでしょうか?

昔はまだ価格が安かったので「安さ」という点
に引かれてたまに食べてましたが、今は同じ
ファーストフードであるモスバーガーと価格帯
で近づきつつあるため以前のような圧倒的価
格優位性は既にありません。

何年か前マクドナルドは調理工程をメイドフォー・
ユーというシステムに変更し、作りたてを提供す
る方向に舵を切りました。

「これで品質が上がりおいしいものを提供できる!」
と、当時のマクドナルドは大々的に発表していまし
た。

しかし外食産業に携わる人間からすると、注文を
受けてから商品を製造するという飲食店として当
たり前のことを、誇らしげに発表している姿に当時
わたしは違和感を覚えずにはいられませんでした。

厨房という製造機能を持つ店舗にもかかわらず、
マクドナルドは創業以来作り置き商品を提供して
いました。

いくら早い・安いを売りにしているとはいえ、作り置
きしたものを販売すること自体飲食店としては異例
のことです。

通常どこの飲食店でもお客様から注文受けて料
理製造を行います。

熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、作りたての
おいしいものを提供することは当然のことであり、
メイドフォー・ユーの導入は単に普通の飲食店にな
っただけのことです。

少し辛辣な言い方かもしれませんが、元々あまり
おいしくないハンバーガーが、いくら出来立てに
なったからといって、味がそれほど上がるものでも
ありません。

このような常識から外れた感覚のマクドナルド経
営陣と、日々進化する消費者ニーズとの間の乖離
がどんどん大きくなり、マクドナルド不振の基盤を
作っていったのではないかとわたしは思っています。


■外食産業を取り巻く環境は大きく変化して
いるにもかかわらず、マクドナルドは数十年も
の間、進化を怠り、やがて時代遅れの飲食店
となった!


ここ10年ほどで外食産業を取り巻く環境は大きく
変貌しました。

昔は安くてそれなりにおいしければ結構売れたもの
です。
しかし今はそれなりに安い、味も普通においしいく
らいのレベルでは売れなくなってきています。

2000年以前まではマクドナルドより安くてうまい
商品を提供するお店はそれほど多くありません
でした。

しかしこの10年ほどでサイゼリヤに代表される
低価格ファミレスの台頭、丸亀製麺に代表される
うどん、日高屋などのラーメン、回転寿司業界の
進化、牛丼店の低価格攻勢、スタバ等カフェ業界
の躍進、惣菜・弁当屋の進化、宅配系外食の台
頭、コンビニの大躍進等々・・

業界を取り巻く環境は激変が続いています。

そうした中マクドナルドの商品・味はずっと昔からほ
とんど変わっていません。

これでは他業態の飲食・カフェ・物販店と競争して
勝てるはずもありません。


■都心マクドナルドでは店内に30代以上の人は
 ほとんどいない!

価格に敏感ではあるが味にはそれほどうるさくない
若年層には、マクドナルドのハンバーガーはまだ魅
力的な商品に映るかもしれません。

しかしある程度のお金を持ち、味にもそれなりのも
のを求め始める30代ともなれば、マクドナルドの味
では決して満足できないでしょう。

結果マクドナルドの店内はそのほとんどが30歳
以下の若い人たちが占めています。

しかし若い人たちの人口はどんどん減っています。
逆に30、40代以上の人口が増えている現状では、
今の商品ラインナップ・味で提供し続ける限り、長
期的に見ても売上が増加する要素はありません。

第二弾へ続く・・