でもイチローが努力の天才であることをご存知の方は多いと
思います。
ストイックに自分を追い込む完ぺき主義者のイチロー。
イチローのように自分もモチベーション高く、日々全力で戦えた
らなぁと思う人も多いかと思います。
しかしわたしはここに「イチロートラップ」というべく、思わぬ
落とし穴が待っていると思っています。
今回はそのたりについて書いていきます。
■365日モチベーションが高い人は異常である!
前回わたしは1年中モチベーションが高い人は異常である
と書きました。
人間には好不調があります。
いくらがんばってもダメなときはあります。
そうしたときにムリにがんばろうとすると、やがて精神に変調
をきたします。
そうして大きくモチベーションを落としてしまう。
モチベーションはいつも高いところにあるべき必要はありません。
常に上下するということを理解した上で、いかにうまく付き合って
いくかが大切です。
イチローだってモチベーションが上下しているはずです。
どんな超一流の人であってもかならずやる気が出ないときはあり
ます。
■モチベーションに関係なく結果が出せる人は超一流
だが、それを普通の人が真似しようとすると精神的に
病んでしまう!
イチローみたいな超一流のすごいところは、モチベーションがどう
であろうといつもと同じ努力ができる、結果が出せるということ。
しかし並の人間にはこれはムリです。
ムリにがんばろうとすると自分自身に負荷がかかります。
あれだけ精神力の強いイチローですら、ヒットがでないときバッター
ボックスに立ったら吐き気が止まらないときがあると言ってます。
また夢で涙を流しうなされていたこともあると語っています。
我々が日常の仕事でイチローのようなプレッシャーを日々感じて
いたら身が持ちません・・
完璧主義者を目指すことには大きな代償がつきまといます。
■イチローが上司になったら部下は精神病者続出!?
よくテレビや雑誌のアンケートなんかで理想の上司は誰?
みたいなのやってますよね。
イチローは常に上位に出てきますが、イチローが上司なら大変だろう
なぁとわたしならは思います。
だって完璧な仕事を求められるでしょうから。
とにかく結果出さなきゃならない。
今月は契約未達でした・・
なんて絶対許されない!
あ、これあくまでわたしの勝手な予想なので実際はわかりませ
んけど。
もしかしたらすっごくいいマネジメントするかもしれないけど・・
わたしも実は昔完ぺき主義に陥り課長として大失敗した経験があ
ります。
当時部下がどれだけがんばってもわたしから見たら未熟に見えま
した。
それで部下に更なる努力・結果を求めたくさんの部下を潰しました。
常に全力投球とそれに伴う結果を求めると、人間必ずモチベーショ
ンを下げ、やがて潰れていきます。
がんばることは大切だけど、それも自分のモチベーションや能力に
合わせてやっていくこと。
調子が出ないときはがんばりすぎないこと。
イチローのように完璧主義を貫こうとすると、日本中が精神病だら
けになってしまうことでしょう・・
がんばることは大切ですがほどほどにということでね。
今回はここまでです。
■コラム
イチローがNHK「プロフェッショナルの流儀」でプロフェッショナル
とは?
という質問に対し答えたことばを最後に紹介します。
プロフェッショナルとは?
「ファンを圧倒し、選手を圧倒し、圧倒的な結果を残
すこと」
鳥肌立ちました。
イチロー、あなたはすごすぎる!
偉大すぎます。。